認知言語学の進化と、日本人講師の役割の多様化について
はじめに: ネイティブ講師ブーム が下火になった今 改めて振り返る
以前 英会話ブームの時代があって その頃は、英会話 はネイティブ講師から習うのが 効果的と 考える人が 多かったように記憶しています。
ただ、この10年間で 日本の英語教育市場は 幾つかの ムーブメントを経験。 現在ではネイティブ講師 による英会話レッスンは 物足りなさ がかえってクローズアップされる …
そんな メディア記事も 多く見かけるようになりました。
幾つかのムーブメント その一つは 講談社現代新書から 2011年発行された 『国際共通語としての英語』 立教大学名誉教授 鳥飼玖美子 著 が 英語 学習者から 多く共感を集めたことであると 思います。 英会話講師の方は ぜひ 鳥飼玖美子の著書を読んで見てください。(貸出も可能です)
MyPace English (以下: MPE) の ゲシュタルト的アプローチと 鳥飼氏の 4技能礼賛の間違い は 同じことを指摘していますし、鳥飼氏の グローバル時代では自分らしい英語の発信を は、 MPE が 目指す 自分らしい 修辞法(レトリック)の確立 の基本となるような考え方です。
認知言語学の進化 は ネイティブ講師 万能論 を反証し始めている
さて もう一つの 大切な ムーブメントは 認知言語学 (Cognitive Linguistics) の発展・進化です。 認知言語学は 1970年代 に 生まれた 比較的新しい学問分野で、言語は人間の認知を反映する を基本的概念とし、イメージスキーマ(Image schema)や カテゴリー化など 次々と 日本の英語教育でも ヒントになる セオリーを発表しています。
言語学、脳科学、心理学など 複数の学問分野が クロスオーバーして 新しい 仮説・セオリーが誕生する英語教育業界は 今 ものすごくエキサイティングな状態です。
その反面 ネイティブ講師を 主に扱う 英会話スクールの セオリーは 色褪せて見えてしまう …
そう考える 英語学習者の方、子供に英語学習の機会を提供する ご父兄様の数は 確実に増えてきています。
昔 英会話スクールの テレビ・コマーシャルで耳にした ネイティブ講師のメリットは、現在では あまり 説得力を発しません。 むしろ 認知言語学の進化 は ネイティブ講師 の手法に 疑問を投げかける きっかけを 私たちに 与え始めました と言えます。
昔1) ネイティブ講師の英語を聞けば 発音が良くなる
今1) ネイティブ講師の英語を聞いても 言語転移の根本は改善されない。 フォニックス(音声学の初歩)では十分でなく、音韻論を用い、シラブルタイミングから ストレスタイミングの 英語発話に 改善しなければばらない。
* 基本は 言語学の仮説 モーターセオリー (Motor theory of speech perception) と同じですが、 MPE が独自解釈を加えています。
昔2) ネイティブから 生きた英語表現が学べる
今2) 英語の語彙は プロトタイプ理論に基づいて カテゴリー化する。 その過程を踏まないと 受講者の方は 記憶のパフォーマンスが落ちる。 受講者の方の 記憶のメカニズムに沿った 順番で ボキャブラリー・ビルドアップを 展開する。
昔3) ネイティブ講師から英語を習うと アメリカの子供のように 自然に英語が身につく。
今3) アメリカ人の子供が、アメリカで標準的に育てられれば 確実に英語を身に着けられる – これを 言語成長 と言います。 日本人の子供が 日本で アメリカ人の子供と同じ プログラムで英語を学ぶ場合は 英語習得 と呼びます。 認知言語学では 言語成長と 言語習得 を区別して 考えます。
日本人英会話講師の役割の多様化に備える
AI の進化も含めて 変動の時期にある 英語教育の現場に立つ、MPEの英会話講師の方々に理解して頂きたいことは下記の3点に集約されます。
1 Unlearning (学習棄却)を ベースに置く
かつての英会話ブームの際 、多くの英会話スクールは 従来の英語教育のプログラム(ELT を含む)を 英会話に 取り入れてきました。 しかし 情報処理型、テスト向きの 英会話ラーニングモデルをベースにしても ブラインドスポットが出来てしまう。 (不知の情報が多すぎて 言語操作能力の 円滑性が欠けてしまう) 一度、中学・高校で経験した 英語教育方法を 意図的に忘れるように 心掛けましょう。
2 自分の中の アルゴリズムを磨く
英語学習に関する情報が氾濫しています。 情報技術の世界には GIGO (Garbage In, Garbage Out) という 教訓があり、私たち英会話講師も情報を鵜呑みにすることは 出来ない時代です。 形式知・暗黙知、未知・不知、情報バイアス・選択バイアス など 思考のツールを用いて情報を分別して 取り入れる 習慣を持ちましょう。 情報の分別を 高いアンテナで行うと 必ず その人特有の アルゴリズムが 生まれます。 それを磨きましょう。
3 英会話という分野を サイロ化しない
これは英語とは関係ないから 知らなくてもいい と 考えると その 情報カテゴリーは サイロ化(連携を持たずに自己完結して孤立してしまう状態)してしまいます。 時事英語はもちろんですが、世界史、音楽、心理学、スポーツなど、自分の興味ある 分野のことを 英語知識と 関連づけることを意識しましょう。 その意義については ハーバード大学教育学大学院教授で認知・教育学の第一人者であるハワード・ガードナーによる 多重知能(=MI理論)が参考になると思います。
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courtesy from Merriam – Webster’s Learner’s Dictionary
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