対連合学習では 再現できない 瞬時の情報操作力
Q. MPE では 個人レッスンに 多肢選択や、正誤問題 は基本的に用いれない – その理由は何ですか?
A. まず 言語での自己表現や、意思疎通のための 英語コミュニケーションでは(答えは 出すものでなく、) 答えを造りこむ プロセス = 🔗 造型的アプローチ が大切 と考えるからです。
多肢選択や、正誤問題 は * 対連合学習 (Paired Associates Learning)の延長であって、対連合学習の 学習量・記憶量が少ないことが日本人の 英会話力の伸び悩みの原因ではないと考えるからです。
むしろ 対連合学習を重ねても、未消化、未精錬の情報だけが 頭に残ってしまい、英語が動かない、英語の表現を造りこめない などの 問題は片付きません。
HINT 4択問題など 回答者に何等かのヒント を与える 助成想起 の設問で 英会話の実力を測ることは不可能です。 なぜなら 取捨選択問題は 受容語彙(文章を読めば理解できる単語)を測定するものであって、発信語彙(言葉を話す際に 瞬時に想起し、会話に用いることのできる語彙)の力を正確に測ることはできません。 発信語彙数は、”聞けば分かる” 受容語彙の 1/10 程度と言われています。 英会話学習では “想起率を上げ、流暢性を高める” ことが 学習者の大きな課題となります。
* 対連合学習: 2個の項目 (単語や無意味綴 ) を1対にして次々と提示し、それらの連合を形成させる学習。 先行項目が刺激となり、それに対して他方を反応として答えさせる手続で、適中法ともいわれる。 ブリタニカ国際大百科事典 より
例) Cat という英単語を見て、ネコ という日本語を対応させて 学習するのが 対連合学習 です。 対連合学習は 世界史や、漢字の書き取りなど 固定情報を 暗記するには役に立ちますが、情報を瞬時に操作しアウトプットを続ける 時間軸で流動する 英会話実技では 主流になり得ない学習法であると考えます。
語彙の知識量でなく、言語操作能力の質を高める
次に 学習プログラムの組み方 について 考えてみましょう。
もちろん 語彙の増強など 対連合学習 は英語学習に欠かせません。 ただ、単語の意味を調べたり、覚えたりするのは、受講者の方の 自習で十分補える行為です。
週1回、60分の 個人レッスンの中で、英会話講師は 何に重点を置き、どう 掘り下げるのか? それが大切です。
受講者の方が 英語で 表現できないことの原因が 対連合学習で 解決できるなら それは ボキャブラリー・ビルドアップで 解決します。
受講者の方が 情報は知っていても それを自身では 掘り下げられないから、英語が作動しない部分が生じる。 それを 見つけて 可動する 方法を 提示し、実践する。
その人の 英語の可動範囲を広げていく – このアプローチは グループレッスンでは 手の届かない 領域。 グループレッスンでなく 個人レッスンを選んだ受講者の方は このアプローチを期待しています。

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