英会話は実技 – 英語は一般教養と 割り切ろう
「中学校・高校・大学の英語の授業は 実際の英会話の現場で役に立つのか？」
この事については、英会話講師、また MPE で英会話を習う 受講者さまとの会話の中でよく 話題となります。
まず、初めに 思い出してほしいことがあります。
オリンピック選手のインタービューで 「小学校の体育の授業が役に立った」という人は 見たことがありません。
ミュージシャンで 「小学校の音楽の授業が素晴らしかった」と 語る人も 恐らくいないでしょう。
体育、音楽と 同じように 英会話も 実技です。
実技の質を上げることは 学校の 公共財としての 学習プログラムを 用いて 成功することは 無いと 言えるのでは ないでしょうか？
例）小学校の 図画工作の 授業数を増やせば、日本の芸術の質は 向上するでしょうか？
暗記主体の情報処理的な 学習であれば、学習時間と成果は 比例する部分はあると思います。 （例： 漢字の書き取り） しかし、実技分野では 単純に 学習（拘束？）時間と、成果が 比例しない と言えるかも知れません。
英語力を活かせる お仕事。 主婦向きです！
系統学習の概念を 敢えて捨ててみる
次に 学習プログラムの組み方 について 考えてみましょう。
学習プログラムの基本は ＊ 系統学習 と ＊ 単元学習の２つに 分別されます。
＊ 系統学習： 系統立てて配置された学習内容を、順番に学習していくという学習方法のこと。 問題解決学習と対をなしていると言われる。コメニウスが唱えた。 短時間で多くの情報を子どもに伝達できることが長所である。その反面、教師主体で授業が進められていくので価値注入的な授業となりやすい。 （ウキペディアより）
＊ 単元学習： 学習内容を教材の系統性，子供の興味に基づいて単元としてまとめ，その学習の中で生きた学力を形成しようとするもの。ヘルバルト学派の教授段階説に基づいた方法的単元学習と，J.デューイらによる経験主義的単元学習の2つがあり，一般には経験主義のものを指す。経験主義の単元学習は，第2次世界大戦後の日本の新しい教育の理念と方法として採用され，生活単元学習や超教科的なコア・カリキュラム運動として広く展開された。その後，自然科学教育面における学力の低下が指摘され，歯止めがかけられたが，知識と生活を結び付けた生きた学習を成立させるという単元学習の理念は今に続いている。（ブリタニカ国際大百科事典 より）
学校の 英語学習は 典型的な 系統学習 (Systematics) です。
例） 現在形・現在進行形を 最初に習い、過去形、未来形、現在完了形と 動詞の使い方を 基本から 応用に 進めていく。
英語（特に文法）が 系統学習を 基本とすることは、正しい 選択であると思います。
ただ、歴史や 数学と異なる点は 「言語表現は 無限に存在するので、英語も 全てが 応用 にあたる ⇒ 系統学を 縦横無尽に 駆け巡るのが コトバ の本質」であると 思います。
世界史の史実を 世界史という枠の中で 応用して 別の史実 を作ることは、（凡人には）ほとんど不可能であると 思えます。
それと比べ 言語は 全てが応用。 学校で 全く同じ 作文が誕生しないのと 同じ、皆が言葉を応用しているのです。
文法は 固定情報と 言えるかもしれません。
しかし、言語表現に 固定情報は 極めて少ない。
流動性知能（表現）を 結晶性知能（文法）で 評価するのは、戦略より 戦術が優先されているような 理不尽な状態に陥るのではないか …
英会話 無限の表現法（オープンエンド）を 〇 か × かを選択 （クローズエンド）に 落とし込んだ際に 生じた 英語力歪みを 探して、正しく作動させる = ファンダメンタルを正常化させる のが MPE の英会話 個人レッスン なのではないかと 思います。
「この人（受講者さま）の英語力に 何を足したら、ワンランク上の 英語力に近づけるか？」
その １ワード、１センテンス、１キーワードを 常に考える。
それが 英会話 個人レッスン 講師の 基本姿勢であると 思います。
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