発音
a. 子供英会話での、発音の位置づけ
子供英会話の目的は
こう表現できると思います
聴力の臨界期にある子供たちの
生理的能力を発展・継続させること
「音の認識」 と 「発話」に比重を置いた
子供英会話レッスンは、下記2つの
学習要素を柱に進行します
1. 複合する音素を聞き取り、同じ音を発話する能力
聴力の臨界期にある子供(幼児 - 小学校低学年)は
正しい発音で英語を言い返す能力に優れています
また、幼少時に体得した発音(正しい口の形)は
成長後も保持することが容易です
2. 言語の操作能力
語いの豊富さと、文法力を合わせた表現力
成人に達するまでの間、知識や経験を重ね
段階的に成熟させていくことが可能です
英語は読む、聞く、書く、話すの
4つの側面への、均等なアプローチにより
基礎力を積み重ねていきますが
子供英語の場合、
「読む」からの理解、「書く」での表現は
ある程度の年令に達するまで
比重を抑えることになります
b. フォニックス (phonics)
フォニックス(phonics) は、音素を規則化した発音教授法
英単語を分解し、最小単位の音(音素)から
英語の発音を体得する方法で
子供英会話に取り入れられています
成人の英会話授業では、関連する意味を持つ単語を
グループ化して、習得していきます
e.g.) whale, dolphin, shark, walrus
これに対し、共通の音素を持つ単語を
グループ化することによって、正しい発音を
習得するのがフォニックスの基本です
e.g.) whale, wheel, white, whistle
日本語には、 wh (wの無声子音) の音はないため
日本人はカタカナ「ホ」を代用してしまいます
(カタカナでは、ホエール、ホイール、ホワイト、ホイッスル)
同じ音素を持つ単語を、並べ、繰り返し発音することで
日本語にない音を体得していきます
c. チャンク (chunk)
子供英会話では、日常的に使われる短い英語フレーズ(チャンク)を
多く習得します
例えば、机の上に置いたフラッシュ・カードをめくる時
Turn it around. と発声します
子供は turn と around の単語の意味を明確には理解していませんが
Turn it around. の音と動作の組み合わせにより、記憶します
子供はこのフレーズが 3 words で構成されているとは、初めは気づきません
3 words がリエゾンで、1 word のように聞こえるからです
それでも、リエゾン、イントネーションを模倣しながら
正しい発話を、習慣化します
この段階では、個別の単語の意味を理解する必要はありません
ある年令に達すれば、各単語の意味を容易に理解することができます
腕を動かしながら
Raise your hand., Wave your hand., Rub your hand., Clap your hands.
身振りと一緒にフレーズ(チャンク)単位で
正しい発音を習得していきます
知っている単語は少ないけれど (多くても800程度)
全てを正しく発音できる
子供英会話の習得プロセスは
成人英会話と大きく異なります
母音
日本語の母音は5つ。
英語の母音は12種類あります
日本人は聞き取った12種類の母音を、自国語の5つの母音に置換えています
そして、5つの母音を基本に発する英語は、カタカナに近い発音になります
初めての英会話授業では、日本語の「あ」に当る4つの音素
æ (apple), Λ (umbrella), a (octopus) , э(above) の差異を
習得します
a. æ とΛの音を使い分ける
1) apple - ant - alligator
2) up - under - umbrella
3) cat - cut / cap - cup / cab - cub
4) ankle - uncle / bat - but / cat - cut
b. Λ と эの音を使い分ける
Λ と э 口の形はほぼ同じで、強弱のつけかたを練習します
1) up - under - umbrella
2) above - about - across
3) melon - lemon - salmon
4) panda / soda / papaya
c.э+ r (R化母音)
1) burn - bird - birthday
2) bird - girl - third
3) First, turn the purple turtle around.
d. R化二重母音
1) four - door - floor
2) tower - power - flower
3) air - hair - pear
子音
口の力が弱い幼児期の子供にとって
破裂音(p, b) や、R の発音は
決して易しくありません
It’s a red bed. のように1音節からなる単語を
繰り返し発話することが大切です
a. 破裂音
1) It’s a big brown bear.
2) It’s a pretty pink pig.
3) The pretty pink pig has a big black bag.
b. rの発音
1) racket - rabbit - radish
2) It’s a red room rug.
3) The red rabbit is running in the rain.
c. 無声子音と有声子音
同じ口の形の発音で、声帯の振動を伴わない子音を無声子音
伴うも子音を有声子音と呼びます
f (無声子音)と v (有声子音) の発声時の口の形は同じです
f-v, k-g, t-d, s-z, p-b など
f の発音が苦手であれば、v も同様の場合がありますので、確認してみましょう
d. 注意する子音の違い
特に、日本語の「し」、「じ」にあたる
s, sh, z, θ, δ の音は注意が必要です
1. s と sh seat - sheet
2. j と z とδ jeep - zero - these
3. b - v / f - h food - hood
4. w (有声子音) と wh (無声子音) weep - wheel
5. s と θ sink - think
e. 連続する子音
bl, bn, br, cl, cr, dr, dw, fl, fn, fr, gl, gr, pl, pr, sc, scr,
shr, sk, sl, sm, sn, sp, spl, spr, squ, st, str, sw, thr, tn,tr, tw, vl, zl
など、数多く存在します
直後にアクセントを伴わない、連続子音は
聞きとれるように、強調して発音してください
tn: curtain - mountain - fountain
zl: puzzle - nozzle - sizzle
∫n: station - information - carnation
f. リエゾン
いつも使う英語フレーズ(チャンク)の、リエゾンを意識しましょう
例: フラッシュカードを使う時
e.g.) Pick it up!
e.g.) Turn it around!
e.g.) Spared them out!
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